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なくしてはじめて気づくもの ~弘海 -息子が海に還る朝~   

弘海 -息子が海に還る朝
-------あらすじ-------
平凡な小学生・弘海の体に異変が起こり、水の中を好むようになる。弘海の病状は悪化の一途をたどるが、
水の中にいるときは不思議と元気を取り戻していく。息子のことを心配した両親は、世界中に弘海と
同じような病状を持つ子供が存在することを知る。やがて弘海は、自分と同じ体質を持つ美しい少女・里沙と
運命的な出会いをするが……。100万部突破のベストセラー『いま、会いにゆきます』の著者が、
淡い恋心、家族の絆をやさしく切なく歌いあげる奇蹟の物語。

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 この小説は弘海のことを中心にかかれてはいるけど、弘海に起きた変化っていうのは、この小説の
中ではあまり重要ではない気がする。あくまでもそういうプロットを設けた上で家族の絆とかそういう
物を書きたかったんだろうなぁ~って読んでて思った。だから、小説のインパクトとしては弱いというか
弘海に起きた変化が主に書かれているけど、そこに主題はないって思っちゃったから、彼の変化に
大しては何の興味もわかず、淡々と読み進められたかな?っていう感じ。

 ただこの小説、かなりいい出来だと思った。っていうのは弘海に関しては置いといて、それを取り巻く
環境、親の気持ちとか、結婚生活のささやかな幸せ。子供が育っていく家庭での幸せなどの描写が
とても素敵で、これから親になる人たちにぜひ読んで欲しい小説だと思う。

またふだんなにげなくすごしていて、そのときは気づかないけど、なくなってみて、はじめて気づく幸せ、
そんなものを読んでて思い出させてくれたような気がする。平和な世の中で、毎日生きている。
何気ないことだけどそういうことも実は幸せなんだよ。ってことを思い起こさせてくれるそんな素敵な
小説でした。
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by Kurt. | 2005-03-02 10:45 | Books | Top |

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