エソラより 伊坂幸太郎新作 『ギア』
2006年 04月 02日
さっそく読んだよ。今回は、伊坂さんすごく自由に書いてる印象が大きくて、今までの
どの作品とも雰囲気が全然違うような気がする。エソラって実験的なことをけっこうさせて
くれる感じの文芸誌(不定期刊)だから、きっとこの作品もそういう実験的な作品なのかも・・・。
(ちなみにエソラVol.3に掲載されてる絲山秋子の小説は全編ひらがなとカタカナのみ
これが読みづらいのなんのって・・・はなしも子供向けな内容だったからこれもある意味実験)
『ギア』の話の中心に出てくるのはセミンゴという生物。何だセミンゴって(笑)検索かけても
全くヒットしない言葉を伊坂さんが作ったんじゃないかって思うんだけど、違うかな?
ちなみにイギリスのロックバンドがmy metallic semingoって曲を歌ってるらしい(文中より)
誰かその曲知ってる人いる?っていうかこの曲本当にあるのかな?あったら聞いてみたいな。
『セミンゴを1匹見かけたら、10匹いると思え』
さらにこの小説文中にみかけたことのあるスパムメールが全文載ってたり、それをのせることを
茶化すような、セリフがあったり、最近のJ-Popの人の名前がでてきたり、なんかすごく小説で
遊んでるって感じがして、きっとこれかいてて楽しかったんだろうなって読んでて思っちゃった。
by Kurt. | 2006-04-02 09:14 | Books | Top |