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眠りから覚めて 続トラボケ   

長い眠りから覚めた私は、とにかくお腹が空いていた。ここがどこで、どれくらいの時間眠っていたのかもわからなかったけど、目の前に男がいるということだけは認識できた。もちろん目の前にいる男がだれかなんてわかるはずもない。ただこんなチャンスを逃すわけにはいかないと思ったときには、体が勝手に反応していた。

ただひさしぶりに動いたせいか、体が思うように動かずに、思いっきり男に抱きつくような形になっちゃったけど、まぁその男が私をささえてくれたから、よしとしよう。それから迷わず首元に牙をたてた。もちろんその前にキスで相手の状態をチェックするのも怠らなかったんだけど。チェックした感じじゃ彼はなかなかいい線いってたんじゃないかなぁ。あのレベルの血の持ち主なら飼育したほうがよかったかもって今になってちょっと後悔してる。ただひさしぶりに飲んだ血があまりにもおいしかったから、つい飲みすぎちゃったんだよね。そのへんはちゃんと反省しなきゃ。

でもおいしかったご褒美にキスをしてあげたから、許してほしいな。あのキスをしないと、死ぬ直前のアドレナリンが放出されないからものすごく苦しむことになるんだよね。場合によってはゾンビになっちゃうこともあるし、最期の最後にもがき苦しまず安らかに旅立てたことを少し私に感謝してほしいくらいだわ。

ところで、ここはどこなんだろう?私が眠りについたのは城の地下室だったはずだけど、みたところ、ここは山の中にある小屋って雰囲気なのよね。それとなんか体に違和感があるし。視界も少し高い気がする。なんか自分の体じゃないみたいな気がする。そう思った私はさっそく鏡をみにいったけれど、私の姿が鏡にうつるはずもないので、結局の無駄足におわった。でもどうして鏡なんてみにいったのかしら?鏡にうつらないなんてことはわかりきっていることなのに。それだけじゃない。肌の色も違えば、着ている服も違う。寝ている間にいったいなにがおきたんだろう?わからないけれど、これから何かが始まるんだろうなってことだけは強く感じていた。
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by Kurt. | 2006-04-25 20:34 | 雑文(創作系) | Top |

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