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最近読んだ小説 10月前半   

●7月24日通り / 吉田修一 ★4
映画化とともに文庫化されるみたい。うちは古本屋で買ったけど。映画とはまったくの別物。
映画がみたい人は映画みてから本を読んだほうがいいと思う。最後の展開にはしてやられた
感がたっぷり、そっちにいくとは思わなかった。でも間違ってもいいからこの恋を選ぶって
いうのはよくわかる。痛い目にあってないからそんなことがいえるのかもしれないけど・・・

●公園 / 萩世いをら ★4
文藝賞受賞作。今月の文藝に載ってるのでまだ書籍化はされてないんだけど、この小説は選考委員の高橋源一郎さんが大絶賛してたので気になってた。読んでみたらほんと面白い。なんか色々なところが唐突だし、話のつなげ方が、「で、」とかいう感じになってて、うちもよく使ってる
感じなので読みやすかった。今後期待のお勧め作家です。

●祝福 / 野中柊 ★3
幸せいっぱいの短編小説集。色々な恋愛を描いてて、どれもちょっぴりHな場面がでてくるけど、
それも含めてなんかほほえましいって感じ。恋愛っていいなって思わせる小説だな。男性よりは
女性が好みそうな雰囲気。

●ヘンリエッタ / 中山咲 ★4
こちらも文藝賞受賞作なんで、まだ書籍化はされてない。ヘンリエッタっていうのは家の名前。
ヘンリエッタに住む3人の女性の話。といってもメインは人と接するのが苦手、外にも出るのが
苦手な中学生の女の子なのだけど、一緒に住んでる住人がみなどこかかわってて、家に
名前があるからなのか、なんかおとぎ話のような雰囲気を全編に漂わせてるんだよね。
なんともいえない不思議さがすごく魅力的な小説だったなぁ。

●絶対最強の、恋の歌 / 中村航 ★4
中村航待望の新刊を書店員の特権で、発売前に送られてきた見本で読める幸せ。これも
パトロンの力のおかげなんだけど、最強のボーイミーツガール小説ということしかわかって
なかったのでいったいどんな小説なんだ?って思ってたら『I LOVE YOU』っていう
アンソロジーにのせてた「突き抜けろ」というのがあるんだけど、そこに出てくる登場人物の
過去と未来の話だった(もちろん「突き抜けろ」も載ってる)「突き抜けろ」も凄くよかったけど、
この小説もほんとよかった。そういやこれも恋愛の話。最近恋愛小説率が高い気がする。

●夢を与える / 綿矢りさ ★3
芥川賞受賞後、初の長編小説。これも文藝に掲載されてたものでまだ書籍化はされてない。
『インストール』『蹴りたい背中』と、2本とも完成度の高い小説で、その完成度の高さから
次の作品をとても期待していたんだけど、読んでみて何か違うのだよなぁって感じだった。
なんだろ一言で言えば、そんなに面白くなかった。。ストーリーは夕子っていう女の子が
芸能界に入り、ブレイクしスキャンダルで消えていくって現実でありがちな感じなのだけど、
なんかのめりこめない。なんなんだろ?恋愛のシークエンスはとてもいいのだけどね。
なんか文体になじめなかったのかもしれないわ。
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by Kurt. | 2006-10-12 22:24 | Books | Top |

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